自己破産は悪いことじゃない

当事務所に、自己破産の相談をされる方で、時々「自己破産をするのは後ろめたい」といったことをおっしゃる方がいらっしゃいます。
これに対する私の返答はいつも「全く悪いことじゃないですよ」というものです。

たしかに、借りたお金を返せれば、それに越したことはありません。
しかし、全ての人がその通りに行動できるわけではありません。

「突然、病気になって働けなくなってしまった」といった借金を返せない、やむを得ない事情がある人もいるでしょう。
そういった方が、無理をして、体をもっと壊してしまったり、借金を苦に罪を犯してしまったりする方がずっと悲しいことです。

また、私はたとえ「お金の管理が甘く必要以上に使ってしまった」「ギャンブルで浪費した」といった理由であっても、自己破産をためらうべきではないと思っています。

人間、生まれてから死ぬまで、1回もミスをしない人間などいないと思います。人を傷つけてしまったり、誰かを裏切ってしまったり、誰もが何かしらの過ちをどこかでしているはずです。
「身の丈に合わない借金をしてしまった」というのも、こうした1つのミスと捉えるべきではないでしょうか。

もちろん、ギャンブルが借金の原因の場合は、自己破産をしても免責されない可能性があるため、本当に申し立てをするかどうかは、弁護士に相談いただき、きちんと検討しなくてはいけません。
ただ、お客様が、一人で「ギャンブルも借金の1つの原因だから自己破産はすべきではない。絶対に返さなくてはいけない」と思い込んでほしくはないということです。ギャンブルが借金の原因となっていても免責されている事例はたくさんあるからです。

人間、ミスや間違いは誰にだってあります。
大切なことは、その事実にきちんと向き合い、その後、どう生きていくかだと思います。

返すのが難しい借金がある場合は、一度自己破産をすることで清算し、その後は家計に注意して生活するということは、1つの立派な選択肢です。
自己破産は悪いことでも恥ずかしいことでもありません。

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